それで、今委員御指摘の京都の絹業の皆さん、大変厳しい情勢にあるということも十二分に承知しておりますが、一つは生糸の一元管理をいたしましたが、逆に二次製品、絹の二次製品等がフリーでございまして、その辺から非常に輸入の方が増大し、殊に最近の円高等が加わって影響を及ぼしておるということでございまして、自由な原料糸の手当てがなかなかにできないという、輸入先国あるいは品質、価格等において絹業家の皆さんがなかなかその
大河原太一郎
これは、生糸の一元輸入制度の実施以来、全国の絹織物産地が国際相場より割り高な原料糸を買わされる。そういうことで、私は京都ですけれども、京都の丹後とか西陣織、こういうところはもう完全に国際競争力を失い、輸入絹織物に圧迫をされておる。
中尾辰義
製品の内容は、原料糸も本場物と何ら変わっていません。植物染料を使用したどろ染め製品である。いわゆるシャリンバイではないが、韓国に豊富にある広葉植物でタンニン酸の含有量の多い植物である。どろは酸化鉄が多い酸性土壌であるが、本土並みに中和させていると言っております。
中江実孝
また、業界最高の原料糸であるというふうに宣伝しておりますけれども、実際は最も質の悪い糸であります。
機械を売りつけるときには言葉巧みに説得して、幾種類ものパンフレットを発行して、そのパンフレットには、取引先はいろいろ官公需とか大会社の名前を挙げたり関連会社を数社挙げまして、しかも資本金は実際四百万円なのに一千万円と偽って書いたり、こうして数々のうそを重ねて信用させて売りつけるわけであります。
安田純治
いま福島県下でも二百人以上の方がこの商法の被害に遭いまして、私のところに訴えてこられているわけですけれども、さて、この商法の問題点の第一は、原料糸の安定供給と値段についてであります。糸は綿糸八ミリ半でありますが、品不足で糸が入らなかったということでそういうことがあったり、九月一日から一俵一万四千五百円が一万六千五百円に値上げをされておる。
安田純治
たとえば七十二番にしますと、「生糸、繭、繊維原料、糸、織物などの卸売業」。しかし、生糸の卸売業と繭の卸売業、繊維原料の卸売業、糸の卸売業、織物の卸売業、全部違いますよ。それを七十二番で一括しておりますがね。だから、たとえばここで聞きたいのは、もしあなたが七十二番で何社だと言ったら、その何社は何だということを聞きたいわけですね。
永末英一
○水口政府委員 ただいま御指摘の七十二番から七十九番まで、この辺が「卸売業」になっているわけでございますが、たとえば七十二番について見ますと、「繊維品卸売業」ということで、その内容は「生糸、繭、繊維原料、糸、織物などの卸売業」、こういうふうな分類になっておるわけでございます。
水口昭
したがいまして、絹製品関係の輸入の問題は、結局原料、糸の段階までさかのぼって解決をしなければ根本的な解決にならないというふうな認識を持っているわけでございます。
野口一郎
これは大蔵省の貿易月報ですけれども、いわゆる原料になるところの原料糸ですね。これの日本からの輸出を見ましても、つむぎに換算をいたしますと、これはすべてがつむぎだとは言いませんけれども、大体換算いたしますと二万一千八百八十キログラム、これは大体四万三千七百七十六反に該当するんです。日本から送られているところの糸でさえも。
宮之原貞光
韓国、台湾、香港、パキスタン、インドから原料糸が入るときの輸入関税はどうなっておりますか。これは与えられた時間を守るために、お答えはあとで資料として御提出願えればけっこうでございます。
私の言わんと欲するところは、輸出するときにはたくさんの税金をひっかけられて、輸入するときはいらっしゃい、いらっしゃいで、ただの隣の関税で行なわれておる、こういうことでございます。
加藤清二
それが回り回って大島紬の韓国からの輸入ということに相なるわけでございますので、地元といたしましても、特に本年に入ってからは、自粛運動というものが急速に進展しておりまして、先週私が参りましたときも、全く共同一致して、自分の首を締めるようなことがないように、というような状況にありますので、今後は、その原料糸の輸出ということは、従来のような状況には推移しないんではないかというふうに考えております。
佐藤兼二
○説明員(佐藤兼二君) 先ほどの御指摘にもありましたように、今後の韓国からの輸出がどの程度ほうとうに伸びでいくのだろうかということに関しましては、向こう側サイドの生産体制の進みぐあい、その辺もつぶさに調査してみる必要もあろうし、それから当方から出します原料糸の動きということの動きぐあいもまた確かめてみる必要があろうと思います。
佐藤兼二
ただし大かたは、日本からの原料糸を輸入して、それをもとにして織り、これを日本向けに輸出しておるというのがその態様のようでございます。
佐藤兼二
こういうこともたいへんけっこうには書いてあるのですけれども、一体具体的に、それじゃその振興基金で技術屋をどれだけ集めて、皆さんからたとえばいろいろ各社が研究しておられるものをそこへ持ち寄ってでもしていただけるんだろうか、あるいは一体、その市場調査といったって、現在せいぜいジェトロか何かを利用するより政府関係としてはできないのじゃないかと思うのですけれども、この振興基金をつくったら、一体具体的にそれじゃ繊維だけの商品なりあるいは原料糸
武藤嘉文
原料糸もずっと上がりました。御承知と思います。ないしは一般の管理費も上がっています。経営費が上がって、いうなら生産原価が上がって、工賃が下がっておる。こういうのでありますので、どうにもいかぬという状態なんです。そこへ持ってきて、これは御承知のとおりに、通産省が日本の国策として大旗を振りまして、構造改善事業の進展の第五年目であります。
吉田賢一
第二に、原料糸の品質の改善をはかることであります。織機の高性能化に応じましてその効果をあげるためには、良質の原料糸を使用しなければなりません。したがって今後糸の品質をより一そう向上させることが必要でありまして、これにつきましても紡績業界の協力をお願いしておるわけであります。
第三に、新製品の開発と市場の開拓をはかることでございます。
寺田忠次
また、紡績会社からの原料糸の仕入れ価格が、紡績が同じ原料糸を輸出する場合より二〇%も高く、したがって、その高い原料糸で織ったものを輸出すると、どうしても出血輸出になる。それで業界では、輸出割合が三〇%をこえる会社はつぶれるというジンクスがあると言っておりましたが、これは輸出振興の観点から今後検討すべき問題であろうと思いました。
椿繁夫
輸出業者は、別に商社があって、そして原料糸を供給する紡績があって、中間の商社がまたあって、そして末端のほんとの全体を生産している生産業者がある。その生産業者が世界的経済の動向の危機に見舞われている現状であたふたしておるのです。いろんな問題がありますけれども、資金も枯渇しているわけなんです。したがいまして長期低利の資金の融資ができましたら、現状において実際地獄に仏なんです。
吉田賢一
これらの業者は原料糸の入手難や、それから製品の出荷難に見舞われて操業度の低下に悩んでおるようでもあります。繊維局長は雪害状況調査のために先週来福井県下を視察されたようでありますが、この際その状況並びに当面の緊急対策としてどのような手を打たれていかれるお考えか、この点ちょっとお伺いしたいと思います。
近藤信一
昨年の暮れに通産大臣が綿花、羊毛を自由化するということを決定されましたら、同時にプレミアムが消えたわけでありますが、要するに多かれ少なかれ全体の産業について、外貨割当にそういったプレミアムがついて、それだけ国内では高いコストの原料、糸が使われ、織物が作られる。その他の品物についても、多かれ少なかれそういう状態になっております。
大堀弘
ただし紡績と機屋のような関係におきましては、原材料メーカーの紡績業界の競争から、従来売手市場でありました綿糸その他の原料糸の売買が買手市場の形に変わってくる面もありましょうかと存じまして、この面からは有利な面も現われて参りましょうが、また反面におきましては輸入制限が従来自然に生産調整の作用をいたしておりましたことは、これは隠れなき事実でございますが、このかせがはずされますというと、当然過当競争が激化
五藤斎三
私どもの業界の構成からまず申し上げますならば、日本生糸問屋協会は全国の生糸問屋をもって組織しておりますところの協会でありまして、協会員の取り扱う生糸の数量は、輸出絹織物、さらに内地絹織物の原料糸の九割を取り扱っております。
海沼栄祐
しかしまた他面、糸なり何なりを実際に手当をして、工場の生産に原料として使う実需家の立場から申しますと、そのような原料糸を手に入れて、それが織物その他に生産加工されて実際に売り出されるまでの間に、かりに大きな価格変動があるといたしますと、そのような危険負担を織物業者その他が負担することは耐え得ない場合が多いわけであります。
松尾金藏
絹織物はああいう安定法に基いて割合に順調でありますが、ほかの繊維は、輸出織物に消費するところの原料糸は対内的に、対外的に考えてみましても非常に高価な原料を買って、しかも織機まで対外的に安く売っておって、それでわれわれの輸出を振興しろということは非常に無理ではないかと私は思うのであります。桐生の方の先染めの絹織物はほとんど安定価格がきまっていて、非常に順調でございます。
金子友三郎